気仙沼市の事業支援サービス

来客が増えている気仙沼大島ウェルカム・ターミナルに、もっと長く滞在してもらうための作戦。

2021.07.02

6月オープン当初から、気仙沼大島ウェルカム・ターミナルの顧客満足度アップについて相談を受けていました。

三陸道路で仙台市や岩手県からいらっしゃった方々の多くが立ち寄るターミナル。NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のロケ地になったこともあり、訪問される方が増えています。

ところが相談にみえた方の耳に聞こえてきたのは「でも、何にも無いね」「次、どこに行こうか」という声だったそうです。

この場所は気仙沼大島側から気仙沼湾を見渡せる絶好の立地で、人によってはゆったりと時間を過ごせる場所だと思うのですが、たとえば家族連れにとって、とどまって過ごすには何かものたりないのかもしれません。

そんな時に目についたのが、たまたま島の方が揚げていた凧でした。

凧を目で追うことで何もない地面から視線が上がり、木々の緑と開けた青空を見上げることができました。日中に南東から吹く風も感じることができました。

「もしかすると、しゃぼん玉を置いたらいいかもしれません。安いものでいいですし、まずは少しの量で、期間限定でもいいので。」

ひと言お伝えすると、相談に来た方は賛同してくれました。

次の週末、店頭に置かれたしゃぼん玉は子供たちに大人気。みな、石けん水が無くなるまで繰り返し楽しそうに吹いていたそうです。

親たちは子供たちが楽しむ姿を動画に撮り続け、若いカップルはしゃぼん玉と景色をカメラに収めようとしていたそう。結果的に多くの方が長い時間滞在したそうです。

何気なく始まったこの試みの先に、ターミナルのコンセプトが見えてくる気がします。