気仙沼市の事業支援サービス

NHKニュースで鈴木敦雄さんが「津波で被災 気仙沼のレコード店が再建」と報道されました

2021.09.04

9月1日、鈴木金物店の鈴木敦雄さんが、10年半閉じていたショップ「ミュージック・クラブ&真空管」の再建を果たしました。 気仙沼ビズでは、6月3日にお話を聞かせていただいてから、その後もショップ再建の周知ご支援のために伴走してきました。

ミュージック・クラブ&真空管はアナログに特化したオーディオ機器ショップで、その名の通り真空管アンプや、ターンテーブル、スピーカーなどを扱っており、日本全国のピュアオーディアオファンの間でよく知られた専門店でした。

鈴木さん自らアメリカを飛び回って発掘した貴重な機器や部品、レコードを在庫していましたが、それらは津波によってほとんど流され、わずかに残った物もがれきと泥に埋まりました。 ニュースの取材でも「ダメかなと思うことが何度もあった」と語っておられた鈴木さん。泥の中から部品やレコードを見つけ出して丁寧に洗い続けた粘り強さには敬服します。現在のアメリカではすでにいい機器が見つからなくなっており、日本でもファンの高齢化に伴って機器や文化が失われつつあるとのこと。「このカルチャーを誰かが守らなければ」という信念で続けていらっしゃったそうです。

「若い人ほど鼓膜がいいから、本当はいい音を聞き分けられるはずなんだよ」とおっしゃる鈴木さんは、アナログサウンドの良さを「デジタルしか知らない世代」に体験してもらい、カルチャーを引き継いていきたいと願っています。

予約に応じて開催する「レコード愛ワークショップ(初歩コース)」では、打ち解けた雰囲気の中でレコードや機器に触れることができ、取り扱い方を学べます。参加者の予算に合わせた機器選びのアドバイスや、レコード針の違いによる音楽の聴き比べ「利き針(!)」も行うそうです。

初歩コースの先には、「交流電源のノイズを排除したオーディオ体験※」なども用意されているそう。アナログの世界はさらに深く広がっているんですね。
※住宅用・事業用の交流電源のノイズは強力で、ふだん何を聴いていてもノイズが混じっているそう。特殊な機材によって「電流」から処理するらしいです。

仮店舗の時から続くミュージック・クラブ&真空管のホームページはこちらです。 https://www.music-tube.jp/

気仙沼ビズでは、まずはご相談者様のお話をじっくり聞かせていただきます。 鈴木さんの件のようにプレスリリース発信のご支援もさせていただいております、ぜひお気軽にご相談ください。