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\「検索」から分かるデータは宝の山。ウェブマーケティング講座 開催報告/

2022.12.20

12月9日に「選ばれるお店になる!ウェブマーケティング講座 実践編」を開催しました。今回のセミナーでは、前回の入門編から一歩進み、お客様(ユーザー)の「検索行動」にスポットをあてました。冒頭で吉澤センター長から「自分がアピールしたいこと」と「お客様が欲しいもの・知りたいこと」の重なる部分が「お客様が反応するキーワード」であることをお話しした後、IT・ウェブアドバイザーの小松雅直さんから、検索行動を通したウェブ集客について説明いただきました。

当日の内容を少しだけご紹介させていただくと、「検索行動」は大きく分けて①案内型、②情報型、③取引型の3つがあります。「案内型」は、特定のサイトやウェブページを見つけるための検索。例えば、「楽天市場」「Facebook」「気仙沼ビズ」など、ユーザーがすでに知っている店の名前やサービスを検索することです。「情報収集型」は、疑問や悩みを解決するための情報を得るための検索行動。「W杯 日程」「気仙沼 ランチ お勧め」「Facebook ログイン できない」「カツオ水揚げランキング」など。誰かに質問するような感覚で検索していますね。「取引型」は、実際に「何かを購入したい」「何か問い合わせしたい」という意図のある検索です。例えば「新築住宅 資料請求」「ロールケーキ 取り寄せ」「Google Chrome ダウンロード」などが挙げられます。ユーザーが情報を得る以上に、実際に何かアクションを起こすための検索行動と言えます。

このうち売上につながりやすいのは③「取引型」の検索行動。いわゆる「お客様のニーズ」にあたるもので、このニーズに応えられているかどうかで、ほかのサイトに埋もれてしまうか、お客様に見つけてもらえるかどうかが変わってきます。

では、どうすれば見つけてもらえるのか?セミナー中では、無料のキーワード分析ツール「ラッコキーワード」と「サーチコンソール」のご紹介をしました。「ラッコキーワード」では、どのようなキーワードが一緒に検索されているかを知ることができます。例えば「ワイン」というキーワードは、「飲みやすい」「無添加」「おつまみ」などのキーワードと一緒に検索されていることが分かります。無添加のワインとおつまみを販売しているお店であれば、自社のHP、ブログ、ECサイトに、そのキーワードも一緒に盛り込むことで、ユーザーに見つけてもらう確率が高まります。一方、「サーチコンソール」はお客様がどのような検索で自社サイトにたどりついたかが分かるツールです。考えていたものとは違うキーワードでサイトに訪れていた、ということもままあります。ラッコキーワードで世の中のニーズを探り、サーチコンソールで自社の現状を知るイメージですね。

セミナーでは、実際に自社のWebサイトに集客するためにはどのようなキーワードが良いか?を考えるワークを行い、キーワードの考え方のコツもご紹介しました。ご参加された方からは、「自分目線ではなくお客様目線が大事であると分かった」「ほかの職種の具体例を取り入れて分かりやすかった」「ラッコキーワードやサーチコンソールの存在を知ったことが良かった」などのお声をいただきました。

スマホやパソコンでの「検索」は、当たり前に日常生活に浸透しています。身近なもの過ぎてあまり意識されない方も多いかもしれませんが、「検索行動」を通して得られるデータは、ご商売に役立つ宝の山です。スマホやパソコンの操作が苦手な方でも、簡単に、そしてコストをかけずお客様のニーズを知ることができるので、ウェブマーケティングに取り組む最初の1歩としてもおすすめです。

気仙沼ビズでは、月に1回の「IT・ウェブ相談」でウェブを通した売上アップのご相談に応じています。ご紹介した無料ツールの使い方についてもご相談いただけます。1月は27日(金)の開催。空き状況などお気軽にお問合せください。